どこでも繋がれる時代の落とし穴

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、どこでも繋がれる時代の落とし穴、というお話。

物理的な距離がゼロになり、同じ志向の者同士で繋がれる

これまで何回かにわたり、「小規模・分散・自律」という

これからの生き方・働き方についてお話ししてきました。

今回はその中から、「分散」というキーワードにスポットを当ててみたいと思います。

現在、オンラインツールを使えば、離れた場所にいてもリアルタイムで言葉を交わし、

データを瞬時に共有し、繋がれるようになりました。

もはや、同じオフィスに全員が集まって机を並べる必然性は、かつてないほど薄れていますね。

会社によっては在宅ワークができる制度も整えられ、

仕事内容によってはほとんど会社に出勤せずとも仕事ができるものもあるでしょう。

さらに進むと、フリーアドレスと言って、

自分の決まった座席がオフィスにない(=オフィスのどこに座ってもいい)という職場もあるそうですね。

この「分散」がもたらした最大の恩恵は、物理的な距離感を気にする必要がなくなったことだと思います。

日本のどこにいようが、あるいは国境を越えて地球の裏側にいようが、

志向を同じくする者同士がピンポイントで繋がり合うことができる。

目的やプロジェクトに応じて全国から自律したプロフェッショナルが集まり、

力を合わせてやり遂げ、役目が終わればサクッと解散して元の個に戻る。

巨大な組織にしがみつくことなく、必要なときにだけ手を結ぶスタイルは、

まさに今のテクノロジーがあってこそ実現できる身軽な生き方です。

テキストコミュニケーションの難易度と「無反応の怖さ」

しかし、この身軽な「分散」の世界には、この世界なりの見落としてはならない難しさもあります。

それは、「対面のコミュニケーションに比べて、人間関係を築く難易度が確実に上がる」という点です。

対面であれば、相手の表情や声のトーンといった「非言語情報」が伝わるため、

言葉足らずでも大きな誤解は生まれにくいものです。

オンライン会議ならまだしも、問題はメールやチャットベースのみのコミュニケーションです。

私がこの分散の時代において、最も気をつけなければならないと感じている鉄則があります。

それは、「相手からのメッセージには必ず反応を返す。無反応はあり得ない」ということです。

何かメッセージを送っても、何の回答もない。

スタンプもない、「いいね」もつかない。

これでは、相手が何を考えているのか、どう思っているのか、こちらには全くわかりません。

送った側は「届いていないのか?」「何か失礼なことを言っただろうか?」と、

見えない相手の感情を推測し、ただただ不安になってしまいます。(もちろん私も)

文字だけのやり取りにおいて、既読スルーなどの「無反応」は、相手から最も精神的なエネルギーを奪う行為なのです。

気になることは、やさしく丁寧に必ず伝える

そしてもう一つ。

オンラインのやり取りの中で「あれ?」と気になることや違和感があった場合、

放置せずに必ず相手に伝えることも重要です。

しかし、その際の「伝え方」には細心の注意を払う必要があります。

文字だけのコミュニケーションは、感情のクッションがないため、

送り手に悪気がなくてもキツイ印象を与えてしまいがちです。

だからこそ、伝えるときは必ず「クッション言葉」を使います。

言葉はやさしく、丁寧に。

絶対にキツイ印象を与えるような刺々しい言葉は使わない。

何か特別なスキルが必要なわけではありません。

相手を不安にさせない。

相手を傷つけない。

こうした「基本的なこと」を、どれだけ当たり前のように徹底できるか。

場所に縛られず、自由につながれる分散の時代。

だからこそ、画面の向こうにいる相手への基本的な配慮を忘れない人間だけが、

長く心地よいご縁を紡いでいけるのだと感じています。

【編集後記】

昨日は午前中はブログ更新。

以降オフ。

夕食後からお客さまへの報告資料の作成。

【筆者紹介】

 

 

 

 

 

 

 

 

【国税OB】の税理士・村田龍矢        (Tatsuya Murata)。練馬区を拠点に、個人事業主や経営者に向け、難解な税金や実務の仕組みを分かりやすい言葉に「翻訳」して発信中。税務署側の視点と実務経験を活かした、安全で確実な税務サポートと、経営者の時間を奪わないスマートな非同期コミュニケーション(メール・チャット特化型)を得意とする。