独立すればバラ色か?
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、独立すればバラ色なのか、というお話。
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思い切った決断をした
約2年前、公務員を退職しました。
もしかしたら独立開業何ていう道もあるかもなーと思って、少しずつ開業資金を貯めてはいたものの。
まさかこのタイミングで辞めようとは思っていませんでした。
自分で色々と思うところもあって、退職という手段をとったのですが、
本人的には割とアッサリという感じでした。
独身で扶養する家族もいませんでしたので、自分の食い扶持だけ稼げればいいですし、
自宅事務所にするつもりだったので固定費も最低限、と。
あの時のことを思えば、不思議なほど退職後の生活について楽観的でした。
退職という決断をしたエネルギーが、自分のどこから湧き出してきたのか非常に不思議ではありますが、
私の場合は退職するか引き続き職場に残るかという判断で悩んだことは、実はないのです。
税理士だから仕事が来る?
と、思っていましたね最初は。
ホームページを開設したら、ワンサカ依頼が来て手が回らなくなってしまう・・・
なんていう妄想を抱いていました笑
現実は全くそうではなく。
税理士登録をしたのが9月。
そこから、翌年の初夏まで仕事ゼロ!でした。
確定申告期に無料相談に参加したり、先輩税理士の事務所でアルバイトをしたり。
貯金と退職金で一年分の活動費を確保していたものの、やはりお財布が段々と厳しくなっていきましたね。
税理士だからと言って、ホイホイ仕事が来るほど甘いものはないのです。
また。
資格取得後、どこかの税理士事務所で修行することなくいきなり開業したので、事務所の運営が全く分からない。
まぁ、ここは「ひとり事務所」ですから運営と言ってもたかが知れていますが、
税理士実務がサッパリでした。
顧問契約書って何書けばいいの?
商談はどうやって?
自分で料金表を作るのか?
そもそも、税理士って普段何やってんの?
とか、本当に何もわかっていませんでした。
よくこれで、独立開業なんて選んだものです笑
バラ色にできるかは自分次第
結局これなんですよね。
開業後の個人事業者の半分は、2年以内に廃業しているそうです。
税理士が特別なんてことはありません。
税理士だって、開業後に勤務税理士に戻る人もいます。
組織勤めに思うところあって、独立したいという人。
退職すれば道が開けると思いたくなりますが、実際はそんなものではありませんよ。
私の場合、幸いなことに様々な「ご縁」に恵まれ、半分が廃業する2年を超えることができそうです。
本当にこのことは、たまたまだったのだと思います。
組織勤めのときは、組織全体が、あるいは、上司が仕事の責任を負ってくれました。
でも、個人事業者の場合は、責任を負うのは自分しかいません。
仕事で失敗しても、開業後にうまくいかなくても、それは自己責任です。
バラ色の独立人生を送れるかどうかは、自分次第なのです。
「他責思考」の方は、絶対やめた方がいい。
責任をぶつける相手がいませんから、そもそも独立開業に向いてません。
あ、独立開業のご相談も乗っております→単発相談
自分で考えて、自分で責任を取って、自分で道を切り開く。という方は応援しております。
厳しい現実もありますが、私は独立開業してよかった、と思っています。
言われることはないでしょうが、万が一、前職に戻らないかと誘われても、
戻ることはないと言い切れるくらいに。
バラ色かどうかはわかりませんが、独立開業に挑戦する価値はある。と思っています。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは源泉税の計算、クライアントの申告見直し、図書館。
夜は「モンハンワイルズ」。