生成AIを仕事にどう活用するか
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日のテーマは、生成AIと自分の仕事について。
文章要約に使っていたが
最初の方は、専門誌のインプットに使える、と思って喜んでいたのですが。
論文などの文章をコピペしているときに、結局文章自体は眼に入ってくるわけで・・・。
眼に入ってくる文章を脳みその中で処理するスピードを上げたほうが良いのでは、と最近思い始めています。
論文をコピーして生成AIにペースト→「要約して」と指示出し→若干のタイムラグの後、要約文が出力。→要約文を読み込む。
これだと、ザッと流し読みして要点をつかんでしまうのと、対して時間が変わらないように思います。
この「ザッと流し読みして要点をつかむ」読書のことを、スキミング、と呼ぶのだそうです。
過去、速読講座に通っていたことがありまして、そこでこの手法を学びました。
スキミングの方が、行程としては少ないので、生成AIを使うよりは楽なんですよね。
とはいえ、スキミングも万能ではなくて、
「難解な論文を読むときは向いていない」
ように感じています。
自分がある程度知っていることは「スキミング」でインプット。
自分が知らない分野のものは「生成AI」に手伝ってもらう。
という感じで考えています。
・・・相続税関係の記事を読んでも、ザッとスキミングしたところで頭に入りませんて。
外国語の翻訳
最近、「国際税務を学びなおす」が租税条約編に入ったこともあって、OECDモデル租税条約の原文を日本語に翻訳して記事を書いています。
条約という、少し日常と違う世界の文章は、果たしてどう翻訳されるのか、と思っていましたが、出来はまあまあ。
念のため、手元に解説書を置いて参照しながら訳文を見ていますが、うん、言いたいことはわかるなと。
でもこれを初見で読み込むのはしんどいなという感じです。
それでも、英文を読み込む能力がある方なら十分でしょう。
英語の原文と訳文を比較して、ここはこういうことね、と読んでいけばいいだけ。
単語の意味がわかないときは、それこそ生成AIに聞けばいい。
外国語関係については、使い勝手がいいなという印象。
税金関係は・・・?
一般論としては十分。
〇〇とは何?と聞けば、ちゃんと答えてくれますね。
でも、個別具体的な論点だとどうか。
まだまだ心もとない、というところ。
この個別具体的なところで、税理士としては差別化をしたいですね。
生成AIに聞けば回答が返ってくるようなことを、わざわざ税理士にお金を払って聞く人はだんだん少なくなってくるでしょう。
また、いくら生成AIが活用できるといっても、クライアントから受けた相談に対して生成AIから出てきた答えをそのまま伝える、というのは、何だか嫌な感じですね。
それを上回る何かを提供できないとな~と、ぼんやり考えています。
税務調査対応は、まだまだ人間の出る場面は多そうだな、とか。
人並みですが自分の「人柄」も差別化に使えるだろうか、とか。
まぁ、あまり振り回されないようにしないとなとも、思っています。
【編集後記】
生成AIとの付き合い方は、一生の課題でしょうね。
どうせなら、お互いうまくやれたらいいなと思ってはいますが。
以前とあるポータルサイトで税金関係の質問を見かけたとき、それに対する回答が何だか生成AIっぽいなという文章で。
試しに自分の生成AIに質問を放り込んだら、ポータルサイトとまったく同じ回答が出てきたということもありました。
何だかなと。
さて、昨日は朝から会計博覧会にお出かけ。
様々な企業さんの営業攻勢をいなしながら、セミナーを受講。
「AI・データ分析と税務調査について」、という内容でした。
当局の動きはどんどん変わるのでしょうが、正しく申告納税している納税者と税理士には何の関係もない話。
これまで通り、仕事をするだけです。
セミナー後に昼食を取り、カフェでブログ更新。
その後、帰宅。